先月のロンドン滞在中に、アーティストのロブ・ライアンのスタジオにお邪魔してきました。

 

Robと奥さんのLorna。

仲睦まじいとても素敵な夫婦です。この日はランチに招待されたのですが、ふたりの楽しい話に没頭し過ぎ、美味しい手料理をうっかり撮り忘れ。。。

ロブの最近のアートワークはなんとか撮ってきたのでアップしときます(笑)

 

ちなみにロアーナのパンチの効いたエプロンは日本の友人からの贈り物。

『親切第一』

温かい”おもてなし”のハートを持つ二人にぴったりのアイテムです。

 

ロブ・ライアンといえばファンタジー溢れる切り絵アート。

芸術コレクションの質量で世界一といわれるV&Aミュージアムや歴史ある英国の老舗デパート、リバティとのコラボレーション、VOGUEなどファッション誌への作品提供など、アートとクラフトの垣根を越えた一線で活躍し続けるクリエイターです。

 

日本では大丸松坂屋のクリスマスビジュアルを10年以上に渡り担当(*写真上は去年の神戸大丸で開催された創業300周年記念のためのクリスマスデコレーション)。

 

世界中にファンを持つ"ロブライアン・ワールド"。

本国イギリスのアートメディアは彼のことを、 "National Trust"(国民の遺産として保護するもの)と表現。

 

いわば国宝級の評価、、、アーティストとして最高の賛辞のひとつではないでしょうか。

 

よく見るとスタジオのインテリアのあちこちにロブの作品が。。。

この椅子、お店に欲しい。。。

 

1階にある工房。

ここで彼のクラフトワークが繰り返し実験され、完成に至ります。

 

面白かったのが失敗作。

彼の場合、それですらひとつの作品に見えます。

このグラスも欲しいな (笑)

 

彼の作品を支える大事な要素のひとつが、メッセージ性。

そのロマンティックな作風とは対称的に、心を打つ叙情的なフレーズにいつもハッとさせられます。

 

『The world is not perfect...

but It's the best one we have. 

Keep on trying to make it better!! 

Never Give Up!!!』

 

なんて力強い言葉。。。

一貫して『愛と平和』を喚起するロブらしいポジティブなメッセージです。

 

時には政治的で、ややもするとストレート過ぎて眩しくなるような表現が、ロブの作品を通すとまるでお気に入りの曲を聴く様に自然に入ってきます。

 

彼のアートへのアプローチが古の吟遊詩人のように感じるのは自分だけでしょうか?

 

作品のメッセージに導かれるように、この壁のトップには愛の伝道師、キング牧師の写真が。。。

 

何に掻き立てられて、何を創作をするかは人それぞれ十人十色ですが、ロブのスタジオに来てみてつくづく感じたのは、彼のインスピレーションとアウトプットの簡潔さ。

そして、その簡潔さが持つ偉大なインパクト。

 

彼のピュアな人柄を実際に知る方なら特にそのインパクトを感じるはずです。

 

写真上は彼の最も大切なインスピレーション源、奥さんのロアーナが作ったパッチワークカーテン。

ヴィンテージのシルクスカーフを縫い合わせて作ったそうで、なんでも日が差してくると教会のステンドグラスの様に光るらしく、スタジオの中が神秘的な空間に。

ロアーナもロブと同じアーティスト。アイデアに富んだクリエイションが日常にある素晴らしい環境です。

こういうの本当に好きだな〜。

 

写真下は二人のアートコレクションの一部。

有名無名の作品がずらり。古いものだと学生時代の友人の作品も。

 

今回はアーティスト、ロブライアンの純真でスピリチュアルな側面が垣間見えた、とても有意義な訪問に。

彼のインスパイソースに直接触れてみて、作品がもっともっと好きになりました。

ここではお見せできませんが、新作も素晴らしく、まったく衰えないロブの創作意欲にはホント脱帽です。。。

 

ちなみにThe Post Office Shopとロブ・ライアンとのコラボレーションも企画中!

また時期が来たらそちらもご紹介させていただきます。

お楽しみに〜!

 

オマケの一枚。

 

写真はロブが去年来日した際に、ご一緒した大阪の動物カフェ。

動物たちをこよなく愛するロブ。

彼の作品のモチーフにもたびたび登場します。

 

無邪気にネコ達と戯れるさまは、まるでムツゴロウさん。

 

たまたま見つけてお店に入ったのですが、ロブとそのゆかいな仲間(動物達)とシェアしたこの時間が、『LOVE & PEACE』に充ちたひと時になったのは、

もちろん言うまでもありません。。。