今回のBlogは、イーストロンドン(Hackney Central 周辺)のオススメのお店を2件紹介します!

 


Umit & Son / Lower Clapton Road, Hackney, London

まずは世界でも有数のムービー・フィルムショップ『UMIT & SON』。

 

 

店内はヨーロッパ随一と云われる膨大な量の8ミリ映画やビデオテープ、ヴィンテージの撮影用カメラなど、映像に関するあらゆるアナログ品が、所狭しとひしめきあってます。(*ちなみに8ミリとは1930年代頃から普及された家庭用の映画鑑賞フィルム。

その後ビデオテープの登場、映像のデジタル化によって市場が縮小し、その多くが生産中止となっています)

 

写真上のSuper8フィルムは当時のオリジナル。ドラキュラに狼男、ジェームスボンド、etc、、名だたるクラシック映画のコレクションは圧巻の一言!

作品数が多すぎてすべて見せられないのが残念。。。その様はまさに映画博物館です。

 

隅においてあるオリジナルポスター達もさりげなくレア。欲しいな。。。

 

店主のUmit。キプロス島出身の優しいおじさんです。

インタビューや取材はもう受けないと言いながらも、こと映画やヴィンテージ機材の話になるとこの日も饒舌に(笑)そんな映画愛に溢れるUmitが映画産業に入ったのは15歳の時。

撮影カメラマンとなり、そのかたわらディストリビューターとして外国映画の波及にも携わっていたとか。70年代のブルース・リーや香港映画をイギリスで配給したのも彼の仕事だったそう。

 

このお店をお菓子屋と兼用してオープンしたのは25年前(スイーツと映画の組み合わせもユニーク!)。『Keep it reel!』デジタル主流の今の世の中でも、ずっとこの場所で “アナログの魔法”を伝える素敵なお店です。

 


Pacific Social Club / Clarence Road, Hackney, London

もう一件は友達が経営するカフェ『PACIFIC SOCIAL CLUB』。アーティストやクリエイターが集うこの地区のサロン的な存在です。

 

オーナーのLiam。ミュージシャン / DJとしても活躍していて、音好きのロンドナーならご存知の方も多いと思います。

 


Liam Casey on "The New English Dandy"

 

レコードスリーブで敷き詰められた店内の壁。見渡すと長年コレクトしている世界中の珍品?(笑)があちこちに!彼の世界観が絶妙に融合した内装です。

 

この日ご馳走してくれた一品。スパイシーなチョリソ・サンドイッチはもちろんのこと、イタリアの伝統料理、ミネストローネに味噌スープをミックスした“ミソ・ストローネ”にはおもわず感動!

ここのメニューはどれも美味しくて個性的。ヴィンテージの食器類も素敵で、好奇心旺盛なLiamのセンスが光ります。次回は“キムチ&チェダーチーズ・トースト”をトライしてみよう!(笑)

 

 

90年代から文化の発信基地を担ってきたこのエリアも、近年の都市開発と物価の急上昇で、以前に比べるとアーティスト達が住みにくい町になったとか(おそらくロンドン全体だと思いますが)。

昔から多くの移民や労働者が住んでいたイーストロンドン。

今回紹介した2つのお店は、そんな現実はどこ吹く風?とばかりに、この町本来の自由な気風が感じられる場所です。このエリアに行く方は、ぜひ立ち寄ってみて下さい!