イギリスでは今年、エリザベス女王の即位70周年をプラチナジュビリーと称して、たくさんの記念イベントが催されています。今回はそんな王室イヤーにちなんでコロネーションマグのコレクションを中心にいくつかのヴィンテージアイテムをご紹介します。

 

1953 Queen Elizabeth II Coronation Mug (L)

1935 George V Silver Jubilee Coronation Mug (R)

 

まずは70年前の1953年7月2日に催された女王の戴冠式のメモリアルマグ (左)。即位した当時はまだ25歳ということもあり、心なしかまだあどけない表情を思わる肖像画が印象的。

右のカップはその即位から遡ること18年前、1935年にエリザベス女王の祖父にあたるジョージ5世の在位25周年を記念したもの。

左右の王冠のマークを見比べてみると、その形の違いによって誰の統治下時代か分かるのも特徴。ちなみに現在のエリザベス女王 (2世)の王冠の形は、1838年のヴィクトリア女王の戴冠式のものとほとんど同じだそうです。

 

 

1977 Silver Jubilee Coronation Mug (crest & crown)

 

こちらは1977年の女王即位25周年、シルバージュビリーの記念マグ。華やかなロイヤルクレスト(紋章) にどこか親しみのあるエリザベス2世の"ER Ⅱ"の王冠マークが素敵です。

こうしてコロネーションマグをさりげなくカトラリー入れに使用してみると、卓上のアンティーク感がぐっとUP。キッチンインテリアとしても楽しめます。

 

 1977 Sivber Jubilee Coronation Mug Red & Royal Blue

 

こちらも1977年のシルバージュビリーのもの。鮮やかな赤のグラフィックに上品なトーンのロイヤルブルー。ともに王室カラーを取り入れた対照的なデザインです。

この時代以降からグッズにバリエーションが増えていくのも特徴。

 

 

 1977 Whitbread Silver Jubilee Coronation Mug (L)

1977 HOLKHAM Silver Jubilee Coronation Mug (R)

 

製造メーカーによってデザインやシェイプの違いが楽しめるのもコロネーションマグの魅力のひとつです。

左は1652年創業の老舗ブリュアリー、Whitbread社のもので右はHOLKHAM社のもの。いずれも今は存在しないメーカーがシルバージュビリーのために手掛けたの希少なヴィンテージ品です。

こちらは両方とも大きめのビアマグタイプなので、おしゃれにUpcycleなフラワーベースとして使用しても◎。

 

 

 

1977 Crediton Silver Jubilee Coronation Mug (L)

Silver Jubilee Coronation Plate (crown) by JAJ PYREX

 

ハンドメイド感のある取っ手が可愛いタンカータイプは東デヴォンの陶器メーカーが手掛けたもの。

ミニトレイはJAJパイレックスのもので、ミルクガラス特有の優しい質感が王室のクラウンマークにマッチしています。

 

1977 Silver Jubilee Coronation Tray Crown, Round & Crest


*JAJパイレックスはJames A.Jobling & Co社がアメリカ・Corning社の子会社となる1921年〜1973年まで英国で生産販売されていたパイレックス製品。現在は生産終了しています。

 

 

 

1977 East Devon Silber Jubilee Coronation Mug  (L)

2002 Golden Jubilee Coronation Mug (R)

 

左のマグはイギリスらしいデザイン性の高いタイポグラフィーと白地に美しい曲線のシルバーが目を惹きます。

 

右の記念マグは2002年のエリザベス女王即位50周年、ゴールデンジュビリーのもの。製造は1907年創業の老舗紅茶商、RINGTONS社が手掛けました。

 

約20年前のものなので、時代的には比較的新しいですが、この時に刷新されたエリザベス2世マークがどこか19世紀のヴィクトリア時代へのオマージュにも感じさせるレトロな趣に。

 

 

 

1977 ROYAL STAFFORD Silber Jubilee Coronation Mug

 

ゴールドの取っ手がとても優雅なタンカーマグ。1845年創業の老舗陶器メーカー、ROYAL STAFFORD社がシルバージュビリーを記念して製造したものです。

こちらもやや大きめサイズなので、花瓶やカトラリー入れ、そのままお部屋のインテリアとして使用しても楽しめそう。

 

 

 1953 Cadbury's Elizabeth II Coronation Tin 

1953 Caley Cranford Elizabeth II Coronation Tin 

 

1953年の戴冠式を記念して発売された英国Cadbury社のビスケット缶とCaley Cranfordのチョコレート缶。

小物入れとしても使えるヴィンテージティンは、お部屋のアンティーク感をアップしたい時のホームデコアイテムとしても活躍できます。アクセントとしてシャビーな雰囲気を残しながらモダンテイストにもマッチ。

ちなみにキャドバリー社は、バレンタインの定番プレゼントとしてチョコレートを考案したことでも有名です。

 

 

 1977 DRG Silber Jubilee Coronation Note Book Red & Blue

 

こちらはイギリスのロイヤルカラーの赤と青がカバーになったノートブック。印刷会社のDickinson Robinson Groupがシルバージュビリーを記念して発売したもの。

こちらもインテリアとしてや、中は未使用品なのでそのままスケッチブックとしても使用できます。

 

 

 

1953 Queen Elizabeth Coronation Glass 

1953 Coronation Shot Glass (below)

 

戴冠記念 (1953年)につくられたメモリアルグラスとショットグラス。ゴールドのトリムと鮮やかな赤いつまみの装飾が素敵です。

こちらもホームデコにもおすすめ。グラスは指輪やジュエリー入れなどのディスプレイとしても楽しめそうです。

 

 

 

 

今年のプラチナジュビリーまでの過去70年間、エリザベス女王をお祝いするコロネーショングッズがたくさん発売されてきましたが、そのデザインも各時代や製造メーカーによって多種多様。

英国を代表する各分野のブランドがこぞって記念品をつくってきただけに、その歴史や変遷を加味すると、とても興味深いものに。

世界中に王室グッズのコレクターズがいることも納得です。

 

今回は以上になりますが、また機会があればコロネーショングッズのヴィンテージコレクションをご紹介したいと思います!

 

 

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